棗のある日物語。その② 2009/02/16 (Mon)

あるドラマの動画を見てて
小学3年生の時の友人Yちゃんに似ている人を発見した。

その友人Yちゃんの家は5人家族。

シワだらけの年より老けた母さん。
未だに顔が思い出せない父さん。
全然似てないのにハリー・ポッターに似ていると言われてた兄ちゃん。
近所のおじちゃんによく叱れてた弟君。
で、Yちゃんの5人家族だ。
みんな羨ましいほど痩せている家族だった。


でもぶっちゃけ言うと私は友人Yちゃんのコトがあまり好きではなかった。
家に来るたびに1つずつ物が無くなっていくのである。
つまり、人の物を取っていくというコトだ。
勝手に人の家に上がりこみ冷蔵庫の中身を取っていくコトもあった。
ソレを見て私は
「いつも何を食ってんだ？」と疑問に思ったものだった。


ある日、友人Yちゃんに家においでよ　と誘われたコトがあった。
ちょっと疑問に思っていたこともあったし私は家に行くことにした。
その行った時間帯がまずかった。
午後3時。子供の大好きなおやつタイムである。

Yちゃんのお母さんが台所で一生懸命何かしていた。
邪魔しちゃ悪いかなと思い、帰ろうとした時
「おやつを食べていきなさい」とYちゃんの母さんに呼び止められた。

私「あ･･･じゃあお言葉に甘えて･･･。」
内心何のおやつが出てくるか楽しみにしていた私。
ちなみにうちの家のおやつはチョコかスナック菓子。
というもの、いつもお小遣いをもらい自分で駄菓子屋に買いに行ってた。
手作りのおやつを食べたコトがなかった私はそれなりに期待したのである。

Yちゃんの母さんの作業が終わったらしく大きなお皿を持ってきた。

私（おおお、この大きな皿はケーキかホットケーキか！？）

Yちゃん母「今日は簡単メロンよ～」


簡単メロン･･･？


ドンっと机の上に置かれた皿の中身は
切り刻まれたキュウリに蜂蜜をかけたというごく簡単なものだった。

大喜びするYちゃんにひそかに私は聞いてみた。

私「コレ何･･･？」
Yちゃん「え？簡単メロンだよ。」
私「メロンの味するの？」
Yちゃん「するって！おいしいから食べてごらん。」
私「いや･･･私は。ていうかいつもおやつ何食べてるの？」
Yちゃん「飴。だから今日は豪華なんだよ。」
私「･･･。」

よく見るとYちゃんは痩せているというよりガリガリだった。

･･･納得だ。

そんなYちゃんの七夕の願いごと。


「太りたい。」


･･･（^ω^）


そんな昔のコトを思い出してたらドラマが知らない間に終わっていたよ。

白昼夢というものは怖いものだ･･･。


終わり。

しょうもなくてすいません（笑